hikicomoriです。
よろしくお願いします。
「絵を描くのは楽しいけど、色を塗るのは苦手」
「影をつけるところがイマイチよく分からずに塗っている」
絵を描くのが好きで線画までは描けても色を塗るとなると、苦手で色を塗らずに線画で終わらせるか、色を塗ってもらう人などさまざまですよね。
あるいは色は塗っても「どうしてこの場所に影をつけるのか」などがよくわかっていない状態で、なんとなく塗っていて、ちゃんと理解して塗りたいとおもっている人などもいるのではないでしょうか。
できたら影のつけ方も理解したうえでもっとうまくなって、色を塗るのも好きになって自信がついたらうれしいですよね。
そこで今回は「漫画家さんもしている!イラストの影が苦手な人への塗り方【男女別】」を紹介します。
イラストの影が苦手な人へ【ベースと影、同じ色みで塗ってませんか?】
もし今まで同じ色み内で影を塗ってしまっていた人は、影は「別の色の濃い色」を選んでみましょう。
髪の影だとまっ黒にしてしまいがちですが、青のパネルの黒に近い藍色などで塗るという感じです。
皆さんは影というと、例えば肌ならベースのあとに塗るベースより同じ色みで濃い肌色を一部に塗る作業で終了とおもいがちですよね。
デジタルで塗る場合なら、肌ならオレンジのパネルからベースの色より下の色を影に使っている人などですね。
たしかに正しいですが、それだけだとのっぺりした仕上がりになってしまい、せっかく色まで塗ったイラストの印象が薄くなってしまいます。
私も完成まで時間がかかってしまうので、線画から色まで塗って仕上げたイラストってものすごく時間がかかりますが、できたときは「線画から色まで描ききった‼」と嬉しくなり自信もつきますよ。
このような塗り方をすると、全体的に同じ色みにならずに淡泊な絵にならなくなります。
そして影の部分はしっかり影色を塗り、ベースとのメリハリをつけてあげましょう。
ただし、影とベースとの境界線はぼかしし過ぎないようにして下さい。
イラストの影が苦手な人へ【光源を決めて明暗を意識して塗ってみょう】
デッサンでもいえるのですが、あらゆる物体は光があたる反対側や重なっているものはその下に影ができます。
なんとなくで塗ってしまうと、影にまとまりがなくなるので、イラストに立体感が生まれなくなってしまいます。
下記の図は、光源は左上からの顔周りの影を描いてみた例です。
髪型や光源の位置によって影の付き方は変わりますが、こんな感じなんだとおもって下さると幸いです。
面積が大きい影以外のわかりにくいところの説明も追記しておきますね。
- 影の色みはベースと違う色みで塗る
- 光があたっている側の髪とシャツと上着は、一部白く
- 髪の毛先は影の色ではなく、ベースより明るい色でぼかして塗る
- 目玉の白いところも上を灰色で影を少しつける
- 女性なので、肌の色みは赤みのある肌色をベースで塗る
- チークは目尻側に付けることで、大人っぽく
- 線画自体を黒ではなく、茶色にすることで黒だとはっきりし過ぎるのを柔らかい印象にする(下記を比較)
実は海外と日本では影を付ける順番が全く逆なのをご存じですか?
ここで少し余談ですが、日本と海外での影の塗り方の違いについてお話します。
日本では先にベースの色を塗って影を塗りますよね。
海外だと順番が逆で、先に影を描いてからベースの色を塗ります。
私もデジタルで背景を1色で塗り、光があたるところを消しゴムで消して表現するという方法をしたことがありますが、油断するとあちこち消してしまい調整が難しかったです。
ですが、いつものベースから影を塗るのと異なるので、塗り方を変えても「光源を決めた上で光があたる場所を理解できてているか」など、光があたっている場所や影のつくところを理解できているかのテストにもなるので、定期的に海外の塗り方をしてみるのもオススメですよ。
今までの塗り方に飽きて、新しい塗り方を模索していた人にも、まさかの方法ではないでしょうか。
書道用の紙を敷いてトレースをした紙に、色を塗る練習もオススメです。
私も昔好きなアニメの画集を買ってじかに塗ると次から塗れないのでもったいないとおもい、習字紙を上に敷いてトレースし、構図や塗り方などを練習していました。
ザラザラしているほうを上にして鉛筆で描くと色もしっかり付くので、色鉛筆で塗る練習をしたい人には使いやすいですよ。
イラストの影が苦手な人へ【男女で肌の色味を変えて塗る】
漫画家さんもしている方法ですが男性は黄みがかかった色、女性は赤みがかかった色で塗ると男性らしさや女性らしさがでてきますよ。
右は前の話しで載せたイラストですが、左は男性の塗り方の例として描いたものです。
女性は赤みがあることで色っぽさが出て、男性は黄みがあることで健康的に見えますね。
褐色の肌でもベースは同じで女性なら下記の髪の色のような赤みの褐色、男性なら下記の線画の色のような黄みの褐色のように塗ります。
色鉛筆でも肌色を塗ってから女性はピンク色、男性はオレンジ色で薄く塗ると再現可能なので、デジタル以外でも塗れますよ(*^-^*)
※画材によって雰囲気が全く変わってしまうので注意!
水彩やアクリルガッシュ、色鉛筆やコピックペンなど画材には種類がたくさんありますよね。
色を塗る画材よって雰囲気がタッチで変わってしまいますので、注意して下さい。
まずは普段使っている画材からはじめて、それから興味のある画材も試してタッチの差を比べて「自分はどの画材のタッチがいいか」を探してみましょう。
それか自分の描きたいタッチと似ている上手い人のメイキングを真似してみるという方法も、早くコツをつかむのにいいですね。
ただ、メイキングで上手い人と全く同じ方法を真似するのではなく「どうやったら同じような色合いになるか」を自分なりに研究して、最終的に自分の技術にしていくようにして下さい。
またデジタルで可能な方法ですが、レイヤーブレンドの紹介もしておきますね。
レイヤーブレンドとは、設定したレイヤーの下のレイヤーにブレンドの効果を重ねた効果がだせる機能です。
組み合わせによって雰囲気が変わるので、パソコンとソフトを持っている人は、色んなブレンドを選んでどんな種類でどんな効果があるか試してみると勉強になりますよ。
イラストの影が苦手な人へ【どうしても苦手なら線画一択で極めるのも有り!】
線画から色まで塗る派なので線画だけというのは少ないのですが、色を塗るほどではない絵を線画と同じ色だけで塗ったことはありました。
線画だけだと自信がないという人は、私も試した「線が交差か三角になっているところを太くする」と、太さが統一した線よりメリハリがつくようになりましたので、線も工夫次第で変わるので大丈夫ですよ。
モノクロだけだと寂しいという人は、背景全体に色を塗り線画を白や背景に馴染む色にするだけでも、ガラッと雰囲気が変わるので諦めず色んな方法を試してみて下さいね。
ペン入れまではしたいという人は、コピックマルチライナーをオススメします。
専門学校で使っていたのですが細さがそれぞれ違うので、場所によって太さを変えることでメリハリのあるペン入れができるので、線画だけでも上手く描けるようになりますよ( *^ω^ )
イラストの影が苦手な人へ【まとめ】
- 影の色はベースと同じ色みにせず、別の色みで塗る
- 男性は黄みの肌をベース、女性は赤みの肌をベースで塗る
- 光源を決めて、影をつけることで立体感をだす
- 画材でもタッチが変わるので、自分が好きなタッチに近い画材をみつける
- どうしても苦手なら線画のみで極めてみる
- 線画は交差するところ、三角になっているところをまわりより太く描く
まとめが長くなりましたが、すこしづつでもいいので試して、苦手な色の塗り方を少しでも好きになるといいですね。
以上で「漫画家さんもしている!イラストの影が苦手な人への塗り方【男女別】」の紹介を終わります。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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