最近更新が不定期ですみません…(;’∀’)
hikicomoriです。
よろしくお願いします。
「和服の影をどう付けたらいいか分からない」
「柄が付いたら影の付け方をどのように変えたらいいか分からない」
和風や和服のものって雰囲気やキャラクターが魅力的で、描きたいと思うときがありますよね。
ですが洋服で慣れてしまって、和服の影の付け方でも洋服の付け方で描いてしまっていませんか?
実は和服は洋服とは構造が全く違うので、影の付き方も変わるんです。
そこで今回は『和服の影の付け方【着物の構造を理解しょう】』の紹介をしたいと思います。
ここで洋服と和服との影の付け方を見分けて、ステップアップしませんか?
和服の影の付け方-1.袖周り
着物や和服は直線の布を縫い合わせているので、しわの付き方が洋服と異なります。
例えば洋服との違いで分かりやすいところだと、肩の部分は全部縫わなかったり、袖の長さが均等などがあります。
洋服は体にフィットしていますが、和服は肩の部分は肩ではなく二の腕にかかっていたりします。
これらを踏まえると袖周りの影は、下記のようになります。
(逆光みたいになってますが、正面からの光があたっている体で描いています;)
影をわかりやすくするため、腕を曲げた状態で描きました。
袖周りは帯で縛ってできたしわの影と、腕を曲げてできた内側に流れてできるしわの影、袖口の影を主に意識して描くといいです。
和服の影の付け方-2.帯周り
和服といえば帯で締めるのがほとんどですよね。
色々あって細かいので影を塗るのが大変と思うかもしれませんが、部分的におさえておけばあとは慣れますので大丈夫ですよ(*・∀・)
下記に帯で影の例を載せておきます。
帯のみのときもありますが、下に入れる布もある場合もあるので、分かりやすくするため色別で分けています。
光があたる方向も最初と同じで正面からの設定です。
帯の部分は、円柱で考えると影をつける際はわかりやすくなりますよ。
また、下記の図をみると帯以外にも腰辺りに影がついているところがありますよね?
ここは『おはしょり』といって、丈の余りを折り曲げてできます。
※女性の和服で行う着付けになりますので、男性で和服を描くときには描かないようにしましょう。
おまけ【1.男女別の帯の位置】
実際に時代劇やアニメなど、男女で帯の位置を見てみて下さい。
下記の図のように男性はおへそ辺り、女性は腰より上に帯を巻いていませんか?
ですが帯の位置を意識して描くと、女性らしく男性らしい和服のイラストに近づくので、ぜひ描いてみて下さい。
描いても変な場合は女性の帯は太く、男性の帯は細くというように帯の太さも気にして描いてみましょう。
おまけ【2.帯の結び目の位置】
女性の帯がメインですが、普段帯の結び目をリボンのように描いていませんか?
じつは帯の結び目は帯の上にくるんです。
私も昔はリボンみたいに描いていました…(;・∀・)
なので私みたいになって欲しくないので、もしリボンで描いている人は今日からしれっと修正しておきましょう(笑)
おまけで女性は後ろ襟を引き下げる(衣紋を抜く)ので、その例も載せます。
度合いでイメージがガラッと変わってしまうので、襟は引き下げ過ぎないようにしましょう。
和服の影の付け方-3.柄を入れたときの影
和服って無地もありますが和柄が入っていたり、雰囲気を出すために和柄を入れたいときってありますよね。
でも色を付けると、花柄など複数の色がある柄の部分はどう塗ればいいか困りますよね。
デジタルの場合は、着物の元の色の影用のレイヤーを作成します。
着物は柄が派手な場合は、特に影の色を濃くして描かないと柄で目立たなくなってしまうので、影の色は注意して下さい。
そのあとに柄のレイヤーを作成し、影用レイヤーの下に配置します。(影が柄で隠れて見えなくなるため)
影のレイヤーは乗算というフィルターをかけます。(場合によっては柄にもかけます)
状況によって変わるので、乗算にして仕上がりを見てフィルターをかけるか判断して下さい。
アナログの場合は、柄の色に合わせて塗ります。
まずは、薄いグレーで柄の影になるところを塗っていきます。
デジタルよりちょっと手間がかかりですが、いきなり濃く塗らなければ微調整できるので、焦らずに塗りましょう。
おまけ【イラストに柄を付けたいとき】
デジタルだと、和柄の画像をフリーで配布しているサイトなどがありますので、自分で描く自信がない人は利用してみて下さい。
あとはクリッピングマスク用のレイヤーで画像(画像も別レイヤー)のいらないところを白(個人的にアクリル)で消したら完成です。
画像が派手な柄のときは、不透明度を下げてから画像のいらない部分を消すと、作業しやすいですよ。
下記の図の3枚目のレイヤーの位置も、クリッピング用レイヤーが画像用レイヤーの上にないと2枚目のようにならないので、位置を確認してから消すようにしましょう。
アナログの場合は和柄の紙を必要な分カットして貼り付けるか、気合で自分で描く方法があります。
昔和柄にハマっていた頃に、麻の葉や青海波の柄などを自力で描いていました(;^ω^)
時間がある人は自力で描いてみるのもいいですが、元々あるものから貼り付ける方が速いのと仕上がりも良いので、迷ったら貼る方をオススメします。
和柄の紙がないという人は、パソコンか携帯で貼りたい和柄(無料のもの)を調べてプリントして使う方法もありますよ。
アナログでも「●●がない」など諦めず、アイデアを考えて工夫してみましょう( `・ω・´)bグッ!
和服の影の付け方【まとめ】
- 洋服と構造が異なることを理解しょう
- 帯で絞ったしわの影、袖は腕を折り曲げた場所から内側に流れるようなしわの影ができる
- 帯の影は、円柱として考える
- おはしょり(女性のみ)の部分の影も忘れず描く
- 派手な柄を入れたときの着物の影は、濃い目の色を選ぶ
- 影用レイヤーは柄用レイヤーの上に配置(影が隠れてしまうため)
- アナログで柄の影を塗るときは、薄くグレーで塗って段々濃く塗る
おまけで書いたことは、本題と混雑してしまうのでまとめに入れていませんが、頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。
また、死を連想するキャラ以外は今まで載せた図のイラストのように、和服の前はyの字で重ねるようにしましょう。
もし他にも和服で分からないことがあったら、時代劇やアニメなどで観察してみて下さいね。
以上で『和服の影の付け方【着物の構造を理解しょう】』の紹介を終わります。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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